最新の活動報告 労働条件改善の取り組み 政策・政治活動の推進
研修・セミナーの開催 交流会・イベントの開催


◆ 2006年度活動報告
 
 
第51回定期大会(24.3.3)

 3月3日、高田会館において開催。2023年度活動報告・会計報告・会計監査報告の報告事項を満場一致の拍手で承認。続いて2024年度運動方針案・予算案・役員選出案の議事事項も原案通り可決承認された。最後に参加者全員でガンバロー三唱をし、終了した。
 
※定期大会議事録
    『加盟組合・組合員のページ』



2023年度活動報告
◆ 労働条件改善の取り組み

1.2023年度春季生活闘争(賃闘)について
 2022年からの物価上昇が続くなか、2023年に入り原油高や円高が一時期より落ち着きを見せるものの、コロナ禍の収束やウクライナ侵攻、世界経済の減速など日本経済はまだまだ先行きが見通せない状況にあり、物価上昇が続いている。
 2023春季生活闘争は、約30年ぶりに訪れた物価上昇に見合う賃上げ獲得を第一に人材確保の観点から「人への投資」を積極的に求め、労働者の生活維持と拡大を続ける大手企業との格差是正のため月例賃金にこだわった賃上げの獲得を目指す闘争を展開した。同時に働き方改革によるワークライフバランス実現に積極的に取り組んで行かなければならないことを確認した。
 私たち労働組合の積極的な行動により、今次春季生活闘争は組合員の期待に応えるとともに社会の一員として堂々と正義の闘いを展開している。
 
<2023春季生活闘争の集計>
集   計 2023妥結額(率) 2022妥結額(率)
 主要企業(厚生労働省) 11,245円 (3.60%) 6,898円 (2.20%)
 中小企業(都道府県) 8,012円 (3.00%) 5,036円 (1.92%)
 三重一般同盟 7,819円(3.63%) 5,427円(1.91%)

2.2023年度一時金闘争について
(1) 夏期一時金闘争
 夏期一時金闘争は、2023春季生活闘争において多くの加盟組合で賃上げが前年実績以上の結果となったが物価上昇が続いていることから年間賃金の水準のさらなる引き上げを求めて、全精力を結集し闘争を展開した。
@闘争方針の策定
 2023春季生活闘争方針を基準に、要求基準、闘争日程等の2023年度夏期一時金闘争方針を次のとおり第10回執行委員会(2023.5.14)で決定した。
 要求基準を「基準内賃金の2.5ヶ月以上、金額で750,000円」とする。
 闘争日程は、要求書提出日5月26日、回答指定日6月2日、解決目標日6月16日と定め、短期決戦に備える体制を確立した。
A要求提出状況
  賃上げ要求と同時に要求書を2組合が提出した。うち1組合が年間要求、1組合が夏期一時金要求であった。残る組合は4月中2組合、5月中2組合、6月中1組合が要求提出を完了した。平均要求額は三重一般同盟基準を下回る700,000円となった。
B闘争結果
 一時金闘争は経団連の大手企業夏期一時金妥結状況で輸出関連企業を中心に業種の好転がみられたが、前年に比べ0.47%の微増となった。
 三重一般同盟で夏期一時金を交渉した組合では、2組合で前年を上回る回答を引き出し妥結、2組合が前年を維持したが、2組合が前年を下回る結果となった。妥結額平均は670,000円(前年対比67,733円増)、妥結月数では算出できる組合単純平均で2.26ヶ月(前年対比0.10ヶ月増)となり、夏期一時金では前年実績を金額、月数ともに上回る結果となった。前年を上回る結果から加盟組合での健闘を評価するが、年間所得の引き上げに向け各組合に年末一時金闘争での一層の奮闘を促すとした。
(2) 年末一時金闘争
 2023年度年末一時金闘争は物価上昇が続くなか円安を追い風に大手企業が業績を伸ばしたものの、個人消費が伸びず人手不足が顕著となるなど中小企業には厳しい状況となった。 われわれは生活の維持・向上のため夏期一時金の上積みとともに、年間賃金の確保、引き上げと格差是正を求め精力的な取り組みを展開した。
@闘争方針の策定
 2023春季生活闘争方針を基準に、要求基準、闘争日程等の2023年度年末一時金闘争方針を次のとおり第3回執行委員会(2023.9.28)で決定した。
 要求基準を「基準内賃金の2.5ヶ月以上、または、750,000円以上」とする。
 闘争日程は、要求書提出日10月27日、回答指定日11月6日、解決目標日11月10日と定め、早期解決を目指すこととした。
A要求提出状況
 要求は10月中に4組合が、11月に3組合が要求書を提出した。1組合は8月に年間要求(冬・夏)を提出した。
 要求内容は年末一時金を単独で闘った組合で、三重一般同盟の要求基準「2.5ヶ月以上」に対し単純平均で2.54ヶ月となり集計した全組合で基準を上回る要求となった。
B闘争結果
 年末一時金闘争の妥結結果は、経団連の主要企業は前年対比1.37%の増加となり、連合集計でも2.38ヶ月で前年同期実績を0.05ヶ月上回る結果となった。
 三重一般同盟の妥結結果は5組合が前年を上回るなど集計のできる組合の単純平均で妥結額が67,333円(前年対比48,000円増)月数では2.20ヶ月(前年対比0.03ヶ月増)となり、金額で前年を上回ったことは各組合が健闘した結果として評価したい。 

3.退職金と労働協約の整備について
 秋季生活改善闘争期間を10〜11月に設定し、2023年末一時金闘争ととともに@退職金水準の引き上げ、A労働協約の締結・改訂を柱とする「2023年度下期経済闘争(秋闘)方針」を策定し、闘いを推進した。
 三重一般同盟全体の課題として退職金水準の引き上げに長年取り組んできたが各組合で進展がみられない。当面の到達目標である1,500万円を今年こそ達成するよう強力な取り組みを求めた。
 労働協約の締結・改訂については、労働関係法令改正への対応、改訂見直しの重要性、各種社内規定との整合性などに十分留意し、精力的に労使交渉を進めるよう加盟組合に要請した。

4.三重県最低賃金の改正について
 零細未組織労働者や非正規労働者の賃金に大きな影響力をもつ最低賃金が、三重県最低賃金審議会において審議され、下表のとおり発行された。三重県最低賃金(地域最賃)は昨年に引き続き改定された。引き上げ金額は三重県最低賃金が40円(4.29%)引き上げられ973円となった。産業別最賃は3業種で改定され電線が29円、電気機械と輸送用機械が35円引き上げられガラス、鋳鉄鋳物、洋食器、一般機械は地域最賃と同額の40円が引き上げられた。全国加重平均は1,004円で43円の引き上げとなり、厚労省発表の目安額の加重平均1,002円を2円上回った。地域別では東京都の1,113円と最低額となった岩手の893円の差額が220円となった。最低賃金が低かった九州、四国、東北地方を中心に目安額を上回る答申が示されたが、地域格差の抜本改正にはほど遠い状況である。

5.2024年度春季生活闘争対策について
(1) 2024春季生活闘争方針の策定
 加盟組合の要求づくりのベースを提起する目的で、2024春季生活闘争方針を第5回執行委員会(2023.11.10)において決定し、2月に全組合に示達した。方針の柱を@物価上昇に見合った賃上げ獲得A生産性向上による企業業績の拡大と公正な配分の確保と継続B賃上げを始めとして「人への投資」による人材確保C賃金の底上げ、格差是正D賃上げの継続で個人消 費拡大から経済の好循環、同時要求を働き方改革とワークライフバランス実現とした。賃上 げが物価上昇に追い付かず実質賃金が低下しているなか、物価上昇に見合った賃上げを獲得することが絶対に必要であり社会の要請でもある。中小企業労働者の生活を守り将来への不安を払拭し、豊かで安心して暮らしていける社会を実現するため、大幅な賃上げを積極的に求めるものとした。詳細は、別掲の「2024春季生活闘争方針」を参照のこと。
(2) 賃金セミナーの開催
 春季生活闘争に臨む情勢の把握と交渉力の引き上げをはかるため、加盟組合三役と企業の労務担当を対象とした2024賃金セミナー(春季生活闘争研修会)を2月9日に開催した。 
 セミナーでは、ディパワー大地勉氏「人材育成 社員教育の効果と実例」について講義を受けた。その後、三重一般同盟から春季生活闘争方針の取り組みについて、加盟組合における交渉の進め方等の説明をおこなった。
(3) 賃闘オルグの実施
 2024春季生活闘争でも「賃闘オルグ」を実施。今回も書記局が中心となり、加盟組合の執行委員会へ出席し、三重一般同盟の方針の徹底を期すとともに次期春季生活闘争に向けた情報交換をおこなった。



◆ ◆政策・政治活動の推進
 

1.各選挙について

統一地方選挙の結果
 第20回統一地方選挙において、前半の三重県議会議員選挙と後半の津市長選挙及び四日市市議会議員選挙に三重一般同盟が推薦した候補者全員が当選を果たすことができた。
【三重県議会議員選挙 3/31告示 4/9投開票】

選挙区 定数 推薦候補者 年齢 新旧 得票数 当落/順位
 桑名市・群 4 三谷 哲央 75 現7  8,450 当選/3位
 四日市市  7 稲垣 昭義 50 現5  11,908 当選/3位
 鈴鹿市 4 藤田 宜三 71 現4  9,510 当選/3位
 津市 7 川口  円 51 現1 10,076 当選/5位
 伊賀市 2 森野 真治 53 現4 11,382 当選/2位

【津市長選挙 4/16告示 4/23投開票】
選挙区 定数 推薦候補者 年齢 新旧 得票数 当落/順位
 津市 1 前葉 泰幸 61 現3 57,505 当選/1位

【市議会議員選挙 4/16告示 4/23投開票】
選挙区 定数 推薦候補者 年齢 新旧 得票数 当落/順位
 四日市市 34 加納 康樹 57 現4  3,375 当選/6位


2.推薦議員団との懇談会開催について
 9月28日、三重県勤労者福祉会館において開催。推薦議員は県議会議員5名(三谷氏、稲垣氏、藤田氏、森野氏、川口氏)、市議会議員2名(加納氏、田矢氏)、町議会議員1名(内田氏)に出席いただき、三重一般同盟役員、政治・政策委員と政策課題について活発な意見交換をおこなった。



3.政策提言の策定について
 三重一般同盟は中小企業に働く者の地位向上を目指し、本年度もの政策提言をまとめ国会議員及び県議会議員、市町議会議員を通じ、議会にその実現を働きかけた。



◆ ◆研修・セミナーの開催

 三重一般同盟では、毎年いくつかの研修会やセミナーを開催し、知識・情報の修得と資質の向上をはかっている。2023年度に実施した内容は次のとおり。
1.推薦議員団との懇談会
 9月28日、三重県勤労者福祉会館において推薦議員団との懇談会を開催。推薦議員は県議会議員5名、市議会議員2名、町議会議員1名にご出席いただき、三重一般同盟役員と政策課題について活発な意見交換をおこなった。出席議員は次のとおり。
〈県議会議員〉 三谷県議会議員、藤田県議会議員
稲垣県議会議員、森野県議会議員
川口県議会議員
〈市議会議員〉 加納四日市市議会議員
田矢津市議会議員
 
〈町議会議員〉 内田菰野町議会議員
 
2.第30期労働学校 
 10月14〜15日、労働組合のリーダー作りを目的としたオータムセミナーを高田会館において開催。労働組合の重要性を認識することを狙いに、理論と実践形式で学習するカリキュラムのもと、講義や演習などの研修をおこなった。特に演習では、グループ毎にディベートで論じ合い討論のテクニックを学んだり、機関紙作りに挑戦したりし、仲間との共同作業を通じて連帯、団結の必要性を改めて認識した。
 
3.2023役員研修会
 11月10日、三重県勤労者福祉会館において開催。単組の三役を中心に3組合から12名が参加した。東海労働金庫・紀平智広氏を講師に招き「資産形成セミナー」を受講し、今からできる対策を中心に将来設計への取り組みなどを学んだ。
 
4.2024賃金セミナー
 2月9日、アストプラザにおいて「2024賃金セミナー」を兼ねた第56回労使懇談会を開催。ディパワー・大地勉氏から「人材育成 社員教育の効果と実例」について講義を受けた。その後、三重一般同盟から春季闘争方針の取り組みについて、加盟組合における交渉の進め方等の説明をおこなった。



◆ ◆交流会・イベントの開催
1.結成50周年式典及び2024新春旗開き
 2024年1月14日、三重一般同盟結成50周年記念式典及び2024新春旗開きを開催。役員10名、AAO・ひまわり役員9名、単組役員26名、来賓15名(ほかメッセージ4名)、役員OB15名の計75名が出席した。式典では大川会長から式典参加のお礼と新年への挨拶で幕が開き、来賓代表と歴代役員OBからの祝辞を頂戴した。その後、永年在籍組合表彰、スライドショーを上映しながら誌朗読をおこなった。
 式典終了後は、AAO・ひまわりに司会を交代し2024新春旗開きを開催。各単組のゲーム及びAAO・ひまわり進行の『お絵かき伝言ゲーム』で盛り上がった。
2.女性委員会「ひまわり」の行事
  (1) ひまわり・AAO合同料理教室開催について
 第33回総会終了後、岩ア恭子先生を講師に迎え、コロナ禍で数年見送っていた「ひまわり・AAO合同料理教室」を久しぶりに開催。普段料理をしない参加者も協力して取り組み、またグループで料理をすることで単組間の交流も深めることができました。
 
※詳しくはコチラをご覧下さい。
 
3.青年委員会AAOの行事
(1)ひまわり・AAO合同料理教室開催について
 第30回総会終了後、岩ア恭子先生を講師に迎え、「ひまわり・AAO合同料理教室」を開催。ひまわりとの合同行事ということもあり労組間、男女間の交流を図ることができ、好評でした。
(2)AAO主催「Outdoor in 鈴鹿」の開催について
 数年ぶりにスポーツとアウトドア行事を一体化した『キックベースボール大会&バーベキュー』を2023年6月10日に開催。37名の青年・女性組合員が鈴鹿青少年の森に集まりました。前半のゲームでは単組バラバラでチーム編成し、トーナメント戦によるキックベースボール大会をおこないました。バーベキューでの豪華食材獲得に向け奮闘しました。その後、参加者はバーベキューを楽しみながら和気藹々と交流を深めました。
 
※詳しくはコチラをご覧下さい。


4.第94回三重県中央メーデー
 2023年4月29日、連合三重と津地協共催の『三重県中央メーデー』が津市お城西公園において開催された。新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため参加人数が縮小され、三重一般同盟から3名が参加した。
 今年のメーデースローガンは『支え合い・助け合う社会をつくり、くらしをまもる!笑顔あふれる未来をめざし 力を合わせ、ともに進もう!』が掲げられた。




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